セッション IPA 部門で栄光に輝いた3つのビールをご紹介
インターナショナルビアカップ2023(石川県金沢市開催)で、栄光に輝いたセッションIPA(Session India Pale Ale)スタイル。このスタイルは、ホップの華やかな香りや苦味を存分に楽しめる一方で、アルコール度数は比較的低く、軽快な飲み口が特徴です。今回の記事では、金賞、銀賞、銅賞を受賞した3つの醸造所と、彼らが生み出した個性豊かなセッション IPAについてご紹介します。
インターナショナル・ビアカップは、日本地ビール協会が主催する、日本最大級の国際的なビールコンテストです。
プロのビアテイスターが厳正に審査し、優れたビールを表彰します。24の国と地域から537種類のビールが応募され、プロの厳正な審査の結果、クラフトビール各種類、スタイルによる金賞、銀賞、銅賞が決定いたします。
セッションIPAの特徴とは・・
Session IPA:華やかなホップと軽快な飲み口が魅力
ホップを主役にしたクラフトビールの種類であり、華やかなアロマとバランスのとれた苦味が特徴です。しかし、使用されるホップの種類や配合量によって、それぞれ異なる個性を持っています。
セッションIPAは、近年人気が高まっているクラフトビールのスタイルの一つです。従来のIPAの特徴であるホップの華やかな香りや苦味を維持しつつ、アルコール度数を抑え、より軽快な飲み口を実現したスタイルが特徴です。
主な特徴
1. 低めのアルコール度数
従来のIPAは、アルコール度数が5~7%程度なのに対し、セッションIPAは4~5%程度と低めに設定されています。そのため、食事のお供や、暑い日でもゴクゴクと飲みやすいのが特徴です。
2. ホップの華やかな香り
セッションIPAは、IPAの中でもホップの使用量が比較的多く、柑橘類やトロピカルフルーツ、松脂など、様々なホップ由来の香りが楽しめます。
3. バランスのとれた苦味
IPAといえば苦味というイメージがありますが、セッションIPAは苦味と甘味のバランスが良く、初心者でも飲みやすいのが魅力です。
4. 軽快な飲み口
アルコール度数が低く、ボディも軽いため、食事とのペアリングにも最適です。
5. 多様な個性
醸造所ごとに使用されるホップの種類や配合量が異なるため、様々な味わいのセッションIPAを楽しむことができます。
軽快な飲み口のセッションIPA。注目の受賞作はこちら
金賞は、4種類のホップのバランスが秀逸
金賞:Sokcho Beer Co. Craftroot – Snow India Pale Ale
韓国・束草市にあるSokcho Beer Co. Craftrootは、2019年に設立された比較的新しい醸造所です。金賞を受賞した「Snow India Pale Ale」は、Mosaic、Simcoe、Citra、Amarilloという4種類のホップを贅沢に使用し、柑橘類やトロピカルフルーツのような華やかなアロマと、バランスのとれた苦味を実現しています。
醸造所の特徴
- 地元の食材を使ったクラフトビール造りに力を入れている
- 斬新なレシピと高い品質で注目を集める
- 代表的なビール:Mango IPA、Black IPA
スタイルと色合い
- スタイル:Session IPA
- 色合い:黄金色から明るい琥珀色
- アルコール度数:5.5%
- IBU:45
銀賞は、原材料をこだわり抜いた水の豊かな片品村から!
銀賞:合同会社ブルーメン – Under the high, blue sky
群馬県・片品村にある合同会社ブルーメンは、2017年に設立された小さな醸造所です。銀賞を受賞した「Under the high, blue sky」は、Nelson Sauvin、Simcoe、Amarilloという3種類のホップを使用し、白ブドウやアプリコットのようなアロマと、滑らかな口当たりが特徴です
醸造所の特徴
- 地元産の原材料にこだわり、自然な味わいのビールを造る
- 伝統的なスタイルと革新的なレシピを融合させたビールが人気
- 代表的なビール:Pale Ale、Saison
スタイルと色合い
- スタイル:Session IPA
- 色合い:黄金色
- アルコール度数:5.5%
- IBU:40
銅賞は、福岡発!トロピカルフルーツのようなアロマの作品
銅賞:株式会社かぐら – Misty Tuesday
福岡県・博多市にある株式会社かぐらは、2019年に設立された醸造所です。銅賞を受賞した「Misty Tuesday」は、El Dorado、Citra、Simcoeという3種類のホップを使用し、マンゴーやパイナップルのようなトロピカルフルーツのアロマと、程よい苦味が特徴です。
醸造所の特徴
- アメリカンスタイルのクラフトビールを追求
- 高品質な材料と丁寧な造りで評判
- 代表的なビール:American IPA、West Coast IPA
スタイルと色合い
- スタイル:Session IPA
- 色合い:黄金色
- アルコール度数:5.0%
- IBU:42
まとめ
3つのセッションIPAの共通点と違い
3つの受賞作品は、いずれもホップを主役にしたSession IPAであり、華やかなアロマとバランスのとれた苦味が特徴です。しかし、使用されるホップの種類や配合量によって、それぞれ異なる個性を持っています。
- 金賞/Snow India Pale Ale柑橘類やトロピカルフルーツのようなアロマと、しっかりとした苦味
- 銀賞/Under the high, blue sky:白ブドウやアプリコットのようなアロマと、滑らかな口当たり
- 銅賞/Misty Tuesday:マンゴーやパイナップルのようなトロピカルフルーツのアロマと、程よい苦味
Session IPAの魅力
Session IPAは、ホップの華やかさを存分に楽しみながら、軽快な飲み口で食事にも合わせやすいスタイルです。今回ご紹介した3つの作品以外にも、多くの醸造所が個性豊かなSession IPAを造っており、その魅力はますます広がりを見せています。
Session IPAをもっと楽しむために
- さまざまな醸造所のSession IPAを試して、自分好みの味を見つける
- 料理とのペアリングを楽しむ
- 温度を変えて味わいの違いを確かめてみる
ぜひ、Session IPAの魅力を存分に味わってみてください。
記事運営:オリエンタルブルーイングについて
お酒の美味しい北陸、石川県金沢でクラフトビールと蒸留酒を造っています。美味しい軟水と、地域の素材を生かし、ここにしかない 北陸のお酒「ローカルで、ユニーク。」を目指します。金沢にお立ち寄りの際は、ぜひオリエンタルブルーイングのクラフトビールをお試しください!
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